アラスカにあこがれて
もうかれこれ愛読歴は軽く15年は経つのかな。
本棚の一番手前のすぐ手の届くところにいつもそれは並んでいる。
私の最も敬愛する作家であり、写真家。
星野道夫さん。
ここ数日、体調不良と雨が続くバリ島。
それに加えコロナウィルスの影響を受け仕事は静かなため、
ほとんど家に引きこもり状態。
そんな時は私はひたすら本を読んで過ごしている。
(それ以外のやる気が出ないだけなのだけど…)
そして、星野さんの本をまた片っ端から再読中。
もう何度目になるかもわからなくなるくらいで、話の先も知っているのに、
時々無性に読みたくなる。
その中でも特に私が好きなのが、
上の写真にもある、星野さんの遺作となった
「ノーザンライツ」
前半部分は、著者と親交のあった人々のアラスカでの歴史を綴っている。
それがなんとも私を惹きつける。
アラスカが自然保護か開発かで揺れ動く激動の、そしてまだ未開のアラスカの時代を生きた人たちのストーリー。
私もこの時代にこのアラスカを生きてみたかった。
寒い所が苦手で、島にずっと憧れてた。
でも、星野さんの著書や実際に常夏の楽園に暮らしてみて、
私は季節があることがなんと愛おしいことだろうと思うようになった。
寒いのは辛いけど、寒さに憧れるほどになった。
島だけではない、全ての自然が好きになった。
そして全ての命が繋がっていることを教えてくれた、星野さんを通して知ることとなった
アラスカ原住民や他のアメリカ先住民たちの暮らしと智恵。
色んなことを彼の著書や写真を通して出会えた。
そして何よりも彼の優しさの込められた文章が大好きなのである。
さあそろそろアラスカへの旅を始めようかな。